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日本のトイレの歴史について

こんにちは 山中です。

 

今回は日本のトイレの歴史について書いていこうと思います。

 

●日本のトイレの歴史

日本のトイレは歴史的に見てもヨーロッパよりも比較的清潔なものだったとされています。川の流れが速い為分解速度が速く、農耕への利用も早く進んだためです。

 

日本のトイレの先駆けは、川にせり出した桟橋で川に流すというもので、縄文時代の遺跡などで広く見ることができますが、3世紀~4世紀にかけて屋内に川の水を導水したものが使われるようになります。これが【川屋】転じて【厠】になったという説もあります(建物のそばにあるという意味で【側屋】という説もあり)。

平安時代、貴族は漆器製の【樋殿】【樋箱】と呼ばれる携帯型トイレを携行するようになります。このトイレに立てかけられた上に丸い棒のついた板に衣服の裾をかけて用を足していました。この「衣かけ」が転じて「金隠し」になったとされています。

 

鎌倉時代、二毛作が幕府に推奨されるようになると、堆肥としての利用が始まり、「関所」汲み取り式のトイレが普及します。江戸時代人の排泄物がほぼ堆肥として利用されるようになり、農家の住民が野菜などと排泄物を交換するようになったり、専門の人間が商売を始めるようになります。こうした再利用の手法から、江戸時代、人口が拡大した都市部においても町は清潔に保たれるようになりました。

この堆肥としての利用自体は明治時代まで続きますが、大正時代になると安価な化学肥料が普及し始め堆肥としての利用自体が少なくなってきています。戦後は衛生上の問題から堆肥としての利用が禁止され、山間部や海への廃棄が問題となります。昭和30年頃には現在の水洗トイレが登場し徐々に一般家庭へと普及するようになりました。

 

●世界に認められる日本のトイレ

旧来からの衛生習慣と技術大国の力が合いまり、日本のトイレは世界に認められるほどの高性能・高品質となっています。海外から来日したセレブやハリウッドスターが日本のトイレに惚れ込み購入したというニュースはよく耳にします。他にも多くの公衆トイレは基本的に無料で使えること(ヨーロッパでは有料が多い)や、家庭用のトイレのアクセサリーの豊富さなどにも感動するとのこと。せっかく海外からいらっしゃるのだから清潔なトイレでおもてなししたいものですね。