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上げ止め水栓と都市伝説

こんにちは。

今回はこちらの蛇口についてご紹介したいと思います。

正式な名前は「シングル湯水混合水栓」といいます。

レバーを上げて水を止めるタイプと、下げて止めるタイプを見たことがあるかと思いますが、現在は下げて止めるタイプに統一されています

上げ止め水栓が無くなった理由が1995年の阪神大震災にあるという話をきいたことはあるでしょうか?

上げ止め水栓では、震災時に上から落下したものがレバーにあたり、水が出たままになってしまう例がありました。このことから上げ止め水栓が廃止された…という話です。

ところが、どうやらこの説が都市伝説かもしれないとのこと。

私も20年ぐらいすっかり信じていたのですが、今回ブログを書くにあたって水栓について調べてみると、事実はちょっとだけ違ったようです。

もともと「上げ止め水栓」と「下げ止め水栓」が混在していて使いづらいため、業界で規格を統一するべきという話がありました。

1996年にJIS規格化の対象となり、経済産業省の日本興業標準調査会が1997年に、2000年3月末での「上げ止め水栓」の廃止を決定しました。
このとき欧米で主流になっていた「下げ止め水栓」が採用されたとのこと。

震災がきっかけで決定した訳ではなかったようです
ただ、決定の際に「上げ止め水栓では震災のときに水が出たままになった」という話も出たそうなので、全く無関係だった訳ではないようですね。

いずれにしても、2000年以降「上げ止め水栓」が製造されなくなったのは事実です。

「上げ止め水栓」では、例えば猫や犬を飼っている家庭では留守中にちょっといたずらされただけで水が出っぱなしになることも。ちょっと心配ですよね。

「下げ止め水栓」は、手を洗った後にひじで水を止めることができ、直接レバーを触らずに済むため衛生的であるともいえます。お行儀は良くないかもしれませんが…

やはり「下げ止め水栓」のほうが使い勝手が良いかもしれません。

もし今お使いの水栓が「上げ止め水栓」の場合、製造から20年以上経っていますので、劣化が心配されます。是非お気軽に当社までご相談下さい。